こじか漢方薬局~漢方サロンcojica~の起立性調節障害とは?

起立性調節障害について

起立性調節障害

最近、もっともご相談が増えてきた、若い方に多い疾患です。
午前中に調子が悪く、午後は元気になるため、怠けていると誤解されがちですが、本人は夜には明日は必ず学校に行こうと思っているのですが、朝になると本当に体が動かず、起きられません。これは決して怠けている訳ではなく、本当に体が動かないのです。

症状 タイプにより原因が違うため、人によって症状は様々ですが、高い頻度で出る症状を大きくまとめると下のようになります。
  • 立ちくらみ、めまい、失神など(起立不耐性)
  • 午前中の体調不良、睡眠の異常
  • 頭痛
  • 胃腸の不調、発汗異常など(自律神経症状)
  • 疲労感、倦怠感
  • 思考力、記憶力の低下(ブレインフォグ)
年齢 発症のピークは15才前後だと考えられますが、他の年齢でも起こりえます。
男女比 どちらかというと女性に多い傾向にあるという統計がありますが、こじか漢方薬局では男子のご相談と半々のように感じます。
日常生活 起立不耐症(OI)起立性調節障害(OD)の重症例では座っている姿勢を維持することすら難しく、中には一日中横になって過ごさなければならない患者さんもいます。
そうでなくても、頭痛等さまざまな症状を感じながら毎日を過ごすため、通常の学校生活には耐えることができない方が多い様です。
若年の起立性調節障害では、患者さんの約50%ほどが登校困難な状態になっているのではないかとも言われています。
しくみ(機序) 立ち上がった時に血圧を調整するしくみのうち、血圧が下がったことを感知する器官(圧受容器)から中枢神経や自律神経などを通り、心臓や足の筋肉を動かすように指令を受け取る部分(受容体)までのどこかの部分に異常が発生すると起立不耐症になると考えられています。
(タイプによって異常が起きている部分が違います。)
中医学的には、「気虚」と言う状態で、体を動かすエネルギーと体の大きさのつり合いが取れていない状態で、立ち上がるなど体位を変えた際に頭までエネルギーが届かない状態と考えられます。
その他には身体の中の血液の量が少ないような状態になってしまう(循環血漿量減少)場合にも起こると言われています。
この場合だけは、経口補水液の投与により改善が見られます。
治療 タイプによって治療の内容が変わることがありますが、多くの場合、日本ではまずミドドリンなどの血圧を上げる薬(交感神経α1受容体刺激薬)が処方されていますが、奏効率は高くありません。
薬の効果を底上げするためにも、多めの水分、塩分の摂取と適度な運動が推奨されていますが、効くお子さんもいればかえって体調不良が強くなり症状が悪くなる方もおられます。
冷たい飲食物(アイスクリーム)などは避けた方が良いです。

こじか漢方薬局での治療

1回目のご相談で、詳しくご症状のお話を伺います。治療は可能であれば煎じ薬を使用します。
お家で煮出すことが難しい場合は粉薬を使います。
感覚的に煎じ薬は、粉薬の効果の数倍の効果があります。
2週間後の2回目のご相談では改善度合いをお伺いし、お薬の内容を微調整します。
この時点ですでにご症状は多少改善しています。
3回目のご相談では、朝起き不良のご症状について改善を図っていきます。
3回目で登校できる日数、時間は増えてきます。
ご注意:学校での環境に問題がある不登校の場合もあり、お話からその兆候も伺いますが、環境が問題の場合、ご症状が取れても登校しにくいことは残る可能性があります。その場合でも、徐々にその環境が気にならなくなるよう、体力と気力をつけ、過敏な感覚やお体を調節していくことができます